ラブロマンスはあなたと☆
第5章 壁
早く帰ってこないかな、と待っていたら。
「ただいまー」
「おかえりなさい…えっ何、その袋は?」
私はびっくりした。だって恭也は、コンビニの大きな袋を3つも手にぶら下げていたからだ。
恭也は機嫌良く、買ってきた物をテーブルの上に広げた。
「わ…」
そこには…。おにぎり、サンドイッチ、ドリンク、からあげ、コロッケ、サラダ、カップラーメン、スナック菓子…あげくにデザートまであった!
「まゆと俺だけの合コンだ。好きなもの食えよ」
「あ、ありがとう」
私は恭也の飾らない気遣いを嬉しく思った。
「俺ほんとは、外よりうちで落ち着いて食う方が好きなんだよね」
「私も」
「えっ、ほんと?」
「うん。ふふっ」
そして二人だけの合コンが始まった。
ーーーー
「なぁ、まゆ」
「どうしたの?」
恭也が急に真剣な顔で言った。
「俺達、結婚しよう?
明日、おまえのお父さんとお母さんに挨拶しに行くつもりだ」
「結婚って…ゴホッ!」