ラブロマンスはあなたと☆
第5章 壁
つくづく恭也の言動には驚かされっぱなしだけど、結婚って言われても頭が追いついていかない…。
「そんなの無理よ。まず親たちがなんて言うか。私はこのままでも十分幸せだから…」
「まゆは俺と結婚するの、いやなのか?」
「いやじゃないっ。私も恭也と結婚したい…だけど」
「じゃあ何で迷う?
まだ俺達が若いから、学生だから、経済力もないから…か?」
「恭也、私達の関係はそんなにやさしい問題じゃないでしょ?」
「まゆ、よく聞いて」
「…」
「いとこ同士の結婚は法律でも認められている。何もやましい事はないんだよ」
私はしばらく考えた。家族のこと、友達のこと。正直不安だらけだ。
でも、恭也とずっといられるのなら…何も怖いものはないと思ったから。
「…そうよね。私、恭也の言うとおりにする」
そう答えたの。