ラブロマンスはあなたと☆
第6章 心の中の君
オフィスビルのエレベーターの前で立っていると。
「松本先輩、おはようございます!」
「おはよう」
私に元気に声をかけてきたのは、2年後輩の柿原君だ。
「今日の森川部長の送別会、僕先輩の隣りに座ってもいいですか?」
なんて、かわいい事を言ってくれる…。
「やーよ。他の女子社員にうらまれちゃうもん」
「え…」
これは本当だ。柿原君はハッキリ言ってとてもかっこいい。まるでモデルみたいに背も高いし、整った顔立ちをしていた。
彼を狙ってる子が多い事ぐらい、私も知っている。
だから一緒にいて、誤解されたくないのだ。