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「あ！それなら俺、情報も良いものも持ってるよ！」

「情報が良いものなんじゃないの？」

「とりあえず情報から言ってよ。」

「確か今回は海外で売れなかったものや、前回以降に盗んだもの、そして日本の盗品が売買されるらしくて、警備員が普通のヤツらじゃないんだよ。」

「そりゃ普通の警備員につとまらないでしょ、そんな危ない仕事。」

「俺足組、って中丸とか聞いたことある？」

「俺足組・・・ないね。」

「そういうワケありの仕事が基本で、たぶん、今回の盗品を集めたのもそいつらだと思う。」

「なるほどね。でも、証拠を残さないのに何で分かってるの？」

「最近何かと噂になる、新勢力だからね。でかい仕事が来てるらしい、ってのとそれがどうやら盗みらしいってことさえ分かれば見当がつくよ。」

「さすが赤西。もはやプロだね。」

「いや、一応これが仕事だから。」

「で、良いもの、ってのは？」

「そのオークションの招待状を持ってる、ってこと。」

そう言って赤西がはがきを見せた。