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第3章 Side Junnosuke

声をかけるときに肩に触れたせいで、頭に声が入ってくる。

そしてその人がハンカチを取るときにもう一度指先が触れた。

"こんなに人がいないんだったら誰でもいいよな・・・"

「あの・・・」

「?」

声が聞こえてるから何をしたいのかは分かったけど、あえて分からないフリをする。

「明後日の夜って何かご予定はありますか?」

「明後日ですか・・・?別にないですけど・・・」

「本当ですか!?」

「ええ。」

「じゃあ、明後日の19時頃、ここに来てくれませんか?決して怪しい仕事ではありませんので!」

「何の仕事なんですか?」

「ちょっとしたパーティーのスタッフです。人数が足りなくてオーディションをする予定だったのですが、全然応募もなくて・・・」

え、待って、オーディション、応募しないといけなかったの?

赤西君、何にも言ってなかったじゃん!

「大丈夫ですよ。でも、危なそうだったら帰っていいですよね?」

「もちろんです。まあ、そんな危ない仕事ではありませんので、安心してください。」

はぁ・・・そりゃ、こんな声のかけ方してたら誰も乗らないよ・・・。

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