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第11章 Side Junnosuke 2

「さっきから聞いてりゃ、テメェ、特別な力を持つ者、か?」

「?!」

相手が呆然としている。

これは良いチャンスかもしれない!

すっと相手の視界から消えるようにして後ろに回る。

そしてそっと背中に触れる。

"何で?こいつ、感じれなかった・・・"

感じれない?

何を?

気になってもっと深くまで読んでみる。

"相手の行動を先読みする力"

これがこの人の力・・・

だから俺のことも分かったのか・・・。

でも上ピーのことが分からなかったってことはやっぱりカメとかと同じ"気"を見る力、ってことなのかな?

カメ以外にも"気"を見れる人がいるってこと?

いや、それはない気がする。

だって、カメは特別だから・・・

「テメェ、何やってんだ?」

上ピーから関心がそれてしまったらしくKiの人が俺のすぐ側まで来ていた。

「田口!こっち来い!」

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