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第13章 Side Junnosuke 3

しばらく行くと出口らしきものが見えた。

そっちには扉がなくて、騒がしい音が聞こえる。

そろっと覗いてみると聖と赤西君の姿が見えた。

心なしか、生き生きしてません?2人とも・・・

「あ、中丸君!」

その手前の柱のところに縛られてる中丸君がいた。

どうにかして縄をほどこうと体をゴソゴソ動かしている。

俺の声に気づいてこっちを振り返る。

「田口?!お前、作戦は・・・?」

「大丈夫。ちゃんともうトラックはカメが出したから。」

「よかった・・・。」

こんなときまで作戦なんて気にしないでよ。

よく見ると中丸君の足からは血が流れている。

「とりあえず、縄を外すから待ってて!」

急いで縄を外す。

「ちょっと待ってね。」

縄を横に置いて中丸君を運ぼうとする。

「いや、このくらい大丈夫だから。」

「ダメ!無理しないでって!」

こんなときくらいちゃんと頼ってほしい。



"俺のせいで・・・"


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