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たゆたう草舟

第9章 あとがき

 
 しかしこの話、お葉視点ではなく昌幸視点で書きたかったな……と思う事も多かったです。昌幸視点から書いてしまえば作品の肝が失われるので、絶対やっちゃダメと分かってはいるのですが。

 武田末期における昌幸の葛藤や、臣従先をコロコロ変える時の心情を書いてみたかったですね。これに関しては時雨という便利な部下が出来たので、気が向けばやるかもしれない。

 時雨といえば、本当は甲賀忍者時雨VS伊賀忍者志信! もやりたかったんですよね。しかしこれも、作品がお葉目線なので断念しました。一般人のお葉が、急に天下一武闘会の解説の如く喋り出す姿を想像したら、なんか笑えちゃって。

 こういう時に困るので、もう女の子の一人称小説はやらない! と懲りました……と言いつつ、今準備している次回作も、実は女の子の一人称ですが。

 そう言えば気付いた方がいるかどうかは分かりませんが、伊賀忍者の志信は「しのぶ」で主役張った志信と同一人物です。「そういえば志信って鳥居さんの部下だっけ」と思い出したので、ゲスト出演していただきました。

 色々反省する事はありますが、今の自分に出来る事はやりました。書かなきゃ成長も出来ませんからね。未熟な自分ですが、読んでくださる皆様に支えられて頑張れました。本当にありがとうございました!

むさし
 
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