これ以上実らないで
第8章 不安を消して
そして、暁月くんとは別れ、私は家に帰った。
「・・・ただいま」
「あやめ!!!」
そういって迎えてくれたのは大翔さんだった。
「あのごめんなさ・・・
「本当にごめんな」
大翔さん・・・?
「薄汚いものを見せてしまって本当にすまなかった。本当にダメなことをしたって思ってる」
「そんなことないよ!
だって、二人は夫婦なんだもん・・・エッチくらいしてもおかしくないよ」
「あやめ・・・」
「私こそ勝手に出てってごめんなさい・・・こんな時間に帰ってきて心配させちゃって」
気が付けば、時刻はもう11時過ぎだった。
「・・・いいんだよ、俺もあやめの立場になってたらきっとそうしてたと思う」
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