テキストサイズ

これ以上実らないで

第8章 不安を消して


「・・・篠田」




暁月くんの顔が赤い。





そして、とても近くにある。







どうしよう私まで
赤くなっちゃうよ・・・






「な、何?」








「俺、お前のことが好き」










え・・・









「でもな、最後まで聞いてくれ。
今は、まだ付き合わなくていい。篠田が、今の好きな人の問題が解決して少しでも俺に気が合ったら付き合ってほしい」







「暁月くん・・・」






私の瞳をみて、
真っ直ぐな心で言ってくれた。





こんなにいい人は世の中に数える程度しかいないんじゃないかってくらい。








私はこんなにも素晴らしい人に好かれている。





それだけで幸せだ。







だから、









「分かった、暁月くんがそういってくれるなら。
ちゃんと、解決してくる!!」









彼の気持ちを受け止めたのです。









だって、とても苦い顔をしながら言ったから。







私は大翔さんへの想いを打ち切れるように頑張ることにしたのです。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ