これ以上実らないで
第9章 あなたのひみつ
そう言われて連れて行ったもらった場所は、
ラーメン屋さんだった。
「ごめん・・もっとおしゃれな方がよかった?」
「いえ!私、ラーメン大好きなんです!!」
実際、堅苦しい場所嫌いだから、本当にありがたい。
まず、テーブルマナーも知らない笑
「よかった!ここ俺の行きつけなんだ」
え、大翔さんの行きつけに来られるなんて
超嬉しいんですけど!!!!
大翔さんも私も味噌がお互いに好きだったので、
同じものを頼んだ。
「いつからこのお店行きつけになったんですか?」
「んーおれが大学生の時かな」
え、大学この辺なの?!
てか、じゃあ私が中学生の時には
この辺に土地勘あったの?!!
「大学の時さ、一人暮らしでごはん作れなくてさ、それでたまたま寄ったらめっちゃ美味しくて」
「ふふ、なんだかいいエピソードですね」
「ご飯作れないのは辛いよ、
毎日ほぼカップラーメンだからな」
「え、それはだめですよー!!
言ってくれれば私作りに行ったのにー!!」
はっ・・・・・
今、なんてことを言ってしまったんだ!!
私、彼女でもないのに・・・・
「・・・あやめの料理とか最高じゃん」
え・・・
「俺さ、両親に結構ほったらかされてたからさ、ぜいたくはしてたかもしれないけど、美味いもの全然食ってなくてさ。だから、あやめんち来て、あやめの料理食べたときは本当に感動したよ、ありがとうな」
どうしよう、そんなこと言ってくれるなんて・・・
そんなんこと、思ってくれてたなんて・・・
本当に嬉しすぎて泣きそう、てか
「え、ちょ、なした?!!」
泣いていました既に。
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