これ以上実らないで
第5章 デート
「どおりで男慣れしてないわけだな」
「す、すみません…」
「クラスに話せる男子いないの?」
「まったく」
そもそも今まできっと恋もしてきてない。
そのせいで男子とは全く話さない人生に
踏み入れてしまった。
男の人に興味がなかった。
でも、大翔さんが現れてからこんなに
ドキドキしたことないし、楽しいし、
きっとこれは恋なんだなって自分でも分かった。
「…よし、お前に彼氏が出来るように
手助けするわ」
「手助け?」
「男に慣れさせるってところかな」
「ほ、本当ですか?!」
「だから今から敬語禁止な」
え、もう始まるの?!
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