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これ以上実らないで

第5章 デート





「あやめ」





いきなり真剣な顔で言われる。
そんな顔でみないでほしい。







「後ろむいて」





「へ?!」





すると私の視界は
大翔さんの掌で消されてしまった。






「ちょ、みえないからぁあ!」








「いいから、少しだけ」







そしてゆっくり後ろに
一歩ずつ歩く。
真っ暗なので足元が不安になる。






「よし、前むいていいよ」






そう言うと、私の視界が再び蘇った。








そして前を向く。









「うわぁあ…!」












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