これ以上実らないで
第6章 ハグの次は?
「…大翔さん」
「ん?」
「お母さんのこといつから好きだったの…?」
ずっと気になっていたことだった。
こんなにイケてる男性が、
なぜお母さんのような一般的な人を
好きになったのかなって。
「俺さ、母親が亡くなってるんだ」
「え…」
衝撃的だった。
まさかそんなことが
あったなんて。
「まぁ生まれてすぐだったみたいだけど。
だからかな、女の人に甘えてみたかったと
いうかさ。んでお前のお母さん優しいし
思いやりあるし…だから好きになったのかなぁ
よくわからねえけど」
頭を掻きながら大翔さんは話してくれた。
これは確か照れているサインだったはず。
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