これ以上実らないで
第7章 恋なんてしなきゃよかった
「てか、ちょうど俺上がりだから
どっか行くか?」
「そうだったの?!」
今から帰るところだったんだ、
なんか申し訳ない…
「金曜日だから気にすんな」
そして頭をぽんぽんされた。
やめてぇえ、涙腺が緩くなるから…
数分後、バイト着から私服に
着替えた暁月くんがきた。
「うし、行くかー」
「はぁい」
暁月くんの隣を並んで歩いてみると想像以上に身長差があった。
大翔さんと真逆で、髪の毛は茶色、
少し盛っていて、片耳には小さなピアスを開けている。目は切れ長の奥二重。
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