テキストサイズ

ハル

第1章 誘拐

終始不安そうにする莉央に笑いかけるハルに緊張が緩和された様子の莉央。
「ハル様、準備できました。」
そういって出したのは白濁した液体のはいった注射器で、それを見た瞬間莉央の顔がこわばった。
「緊張しないで?インフルエンザとかの注射と同じだから。
はぁーい、チクッとしますよ。」
注射針を刺したのは榊で、無表情のまま注射器を片付けた。
数分もしないうちに莉央の呼吸は荒くなり体が熱くなるのを感じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ