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ハル

第1章 誘拐

榊が戻ってくるとハルは鞭を持ちソファーで何度か試していた。
「梨央ちゃん、拘束とってあげるからね?身体、うずくでしょ……すぐに無くなるから大丈夫。」
そういい、榊から鍵を受け取ったハルはカチャリと両手両足の拘束を解いた。
「うぅ………帰りたい………。」
小さくつぶやいた一言。それは切実だった。
両手が自由になった時さっきから熱いまんこに無意識に指で触れた。
「なに勝手にいじってんの?床に四つん這いになれ。」
冷たい目と、冷たい言葉に体が硬直した梨央の腕を無機質な何かが掴んだ。
それは、榊の手袋の付いた手だった。榊が流れるような動作で梨央を四つん這いにし、自らの主に“さあどうぞ”と示した。

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