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ハル

第2章 お城

「ハルさまぁ……あれ……こんなお昼間にどうされたのですか?なにか仕事でもありましたか?」
窓の方を見てキョトンと首を傾げながらも、ハルを見つけると嬉しそうにいった茶髪猫っ毛の男は、
ゴシゴシと目をこすりながら、やっとタオルケットで体を隠した。
「特に用事はないのだが……ちゃんといい子にしてたか?」
「はいっ、ハル様。今までぼくたちいい子で寝てました。」
ハルの問いに、うれしそうに目を細めて笑った男。
「そうか……じゃあ、ご褒美を考えておく。
はい、この部屋はもう終わり。」
口元に笑みを浮かべたまま炎鬼メンバーを追い出し、その部屋を去った。


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