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ハル

第2章 お城

幹部達にも酔いが回ってきた頃、
「ハル様ぁ?新入りがぁ……チョコの間でねぇ、お腹を空かせて泣いてるよぉ?」
「ハル様っ?新入りがっ……チョコの間でねっ、お腹を空かせて泣いてるよっ?」
紅芽が鍵の束を、蒼芽が牛乳、パン、スープの入った籠をそれぞれ抱えて母屋の方から走ってきた。
「そうね……もうこんな時間か。
あたし、ちょっと抜けるから先にお風呂でもどうぞ♪
紅芽、蒼芽?お客様に浴衣を出して、お風呂場まで案内できるね。」
ハルは幹部に風呂をすすめ、紅芽蒼芽に指示をした。
「「はぁーいっ!」」
元気な声で返事をしたら、すぐさま準備のために走り去った。


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