ハル
第2章 お城
宴会場から抜け出したハルは、どこからともなく現れた榊と共に、昨日梨央を可愛がった部屋
──チョコの間──へと足を進めた。
───ガチャン
大きな音を立てて開いた扉に梨央は大きく肩を揺らした。
「梨央、お腹空いちゃったね。ひとりは寂しかったでしょ?大丈夫、あたしがいるよ。」
猿轡を外しながら梨央に優しく語りかけたハル。普通なら“お前がやったんだろ”なんて、思うだろう。
しかし、痛い思い、恥ずかしい思いをしてさらに空腹である梨央は極限状態の中でどれほどのことを考えられるだろうか。
体の拘束を解かれ、優しく語りかけられ、さらには待ちわびた暖かいご飯を持ってきてくれるハルにすがりついた。
──チョコの間──へと足を進めた。
───ガチャン
大きな音を立てて開いた扉に梨央は大きく肩を揺らした。
「梨央、お腹空いちゃったね。ひとりは寂しかったでしょ?大丈夫、あたしがいるよ。」
猿轡を外しながら梨央に優しく語りかけたハル。普通なら“お前がやったんだろ”なんて、思うだろう。
しかし、痛い思い、恥ずかしい思いをしてさらに空腹である梨央は極限状態の中でどれほどのことを考えられるだろうか。
体の拘束を解かれ、優しく語りかけられ、さらには待ちわびた暖かいご飯を持ってきてくれるハルにすがりついた。