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秘密のアルバイト

第10章 もう1つの秘密

「いや・・・
明日持ってきてもらえればいいから・・・」

「何怖がってるの?
俺はただ和也君と友達になりたいんだ」

「だってお前昨日、俺の事・・・」

「和也君のファンですよ。
せっかく同じ学校なんだから、友達にになりたくて・・・ねっ、待ってるから」

「おいっ、ちょっと待っ・・・」


櫻井は走って行ってしまった。

どうしよう。
でも潤に貰った大事なものだし・・・


「仕方ない、終わったら行くか」


俺は午後の授業を受けに向かった。


「お~い、二宮・・・一緒に行こう」

「おうっ!急ごうぜ」


友達に声をかけられた。


「夜、カラオケ行くけど、行かねぇ?」

「いいね・・・
あっ、ちょっと人に会ってからになるから、少し遅れるかも」

「わかった、みんなに言っておくよ。
ところで、会うって・・・彼女か?」

「ちげぇよ、彼女いねぇし」

「誰だよ・・・気になるなぁ」

「落とし物して、拾ってくれた人のに会いに行くだけだよ」

「そっか、よかった。
俺、お前に彼女出来たらショックで泣くよ」

「バ~カ、何言ってんだよ。
急げ、時間無いぞ!」


二人で教室まで走った。





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