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秘密のアルバイト

第10章 もう1つの秘密

午後の授業が終わり、友達と二人で大学を出た。


「じゃあまた後で」

「用が済んだら、すぐ行くから」

「早く来いよ。
俺寂しくて、死んじゃうかも・・・」

「バカな事言ってんじゃないよ。
じゃあな」


友達と別れ、櫻井の家に向かった。
事務所の人に会わないように、気を付けないと。

・・・てか、俺が見られたくない。


「このメモからすると、このコンビニから左に曲がって、それから2本目の道を・・・」


メモを見ながら進んで行くと、目の前に綺麗なマンションが現れた。


「あっ、ここだ。
さっさと用事を済ませよ・・・んっ?」


インターフォンを鳴らすと、一瞬誰かに見られている気がして、周りを見回した。


「気の・・・せいか?」

「は~い・・・
あっ、和也君今開けるね」


ガチャッ!!


「いらっしゃい、どうぞ入って」

「いやっ、いいよここで。
ペン返してくれる?」

「まぁ、こんなところでは何だから、上がって」


返してもらうためだ・・・ちょっとだけ。

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