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秘密のアルバイト

第11章 智とのデート

「あっ、和也君・・・
先輩、和也君と知り合いなんですか?」


あいつが持っている俺のDVD には、智との絡みもはいっている。
それを見ていて、しらじらしく聞いてくる櫻井。


「おぉ、和也とはバイト先が一緒でね」

「へぇ、バイト先が一緒・・・
そうなんですね。
俺は友達が和也君の幼馴染みで、それで俺も仲良くさせてもらってるんですよ。
ねっ、和也君」


何も言えず、ただ黙って下を向いていた。


「お前、何か用があったんじゃないのか?」

「別に急ぎじゃないんで・・・
じゃあね、和也君・・・また今度ね」


そう言って、出ていった。


「ねぇ和也・・・何か心配事でもあるの?」

「別に・・・何も無いです」

「・・・ならいいけど。
ところで和也、来週俺とデートするからね」

「どういう事ですか?」

「来週仕事入ってるでしょ?相手、俺だよ。当日まで内緒にしようと思ったけど、相手が和也だってわかったら、嬉しくて」

「そっ、そうですか・・・
ところで何処へ行くんですか?」

「朝から遊園地デート。
そしてそのあとは、ホテルで・・・」


また体を近付けてきて、囁いた。


「ホテルで和也を可愛がるの。
ヴァージンこそ奪えなかったけど、やっと和也を抱く事が出来るんだよ。
今から楽しみだよ」


智はテンションが、俺は体温が上がってきたよ。



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