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秘密のアルバイト

第11章 智とのデート

食事が終わり、カメラは一旦止まった。


「このあと一時間位したら、ここを出ます。
また車でホテルに移動になるので、残り思いきり楽しんじゃって下さい」


またカメラが回った。


「和也、何かお土産でも見ようか」

「そうですね。何か見ましょうか」


向かったお店は、潤と雅紀と入ったお店。


「和也、これ可愛いね」


あのときも、わちゃわちゃとお店を回った。

そう、そしてそのあと雅紀がトイレに行き、ひとけのないところへ潤に連れていかれ、壁ドン&キスされたんだ。


そのあと手を繋いで・・・


「和也、アイス食べに行こうか」

「えっ⁉・・・あっ、はい」


今、智にされているように、手を繋いでアイスを食べに行った。


「ねぇ和也、今俺じゃない、他のやつの事考えてたんじゃない?
今日は俺以外の男の事は、考えちゃ駄目でしょ!!」

「見てないし、考えてないですって。
信じてください・・・ねっ、智」

「・・・わかった、信じるよ」


何、俺言い訳してんの?
てか、何この会話。
完全に恋人同士じゃん。

アイスを食べている間、ずっと俺の手を離さず握ったままの智。

あのときと同じ、お店の人に変な目で見られる。


「最後に観覧車に乗ろうよ」


アイスを食べ終わり、観覧車へと向かった。

二人で並んで座り、ゆっくりと動く観覧車から景色を眺めた。

肩を抱かれ、手を繋ぐ。
そして、何度も何度もキスをした。


「今日は楽しかった?」

「はいっ、凄く楽しかったです」

「よかった。和也に楽しんでもらえたなら、俺は嬉しいよ」


強く抱き締められ、キスをした。
舌を絡め合い、今日一の長いキス。


「はいっ、カット!」


観覧車が降りてきたところで、遊園地での撮影は終わった。

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