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秘密のアルバイト

第12章 おかしな雅紀

「動かすよ」


ゆっくりゆっくり指を動かす。

気持ちいい・・・

でも俺のいいところ、そこじゃない。


「そこ、違う・・・
もっと、もっと奥がいい」


思わず求めてしまった。


「かず、もっと奥?
ここ?・・・こっち?・・・それとも、ここ?」

「あぁん・・・そこっ、いいっ!」


俺のいいところがわかり、集中してそこを指のはらで擦り続ける。


「あぁいいっ・・・いい、あんっもっと」


もう声なんか我慢できない。

俺は喘ぎ出した。

でも顔は見られたくないから、枕で覆ったまま。

しばらくすると、指を抜いた雅紀。

俺の耳元に顔を近づけてきた。


「かず・・・いれてもいい?」


俺は黙って大きくうなづいた。

下着を脱ぎ、俺の腰を少し持ち上げ俺の中にゆっくりと挿入してきた。


「かず、大丈夫?痛くない?」

「大・・・丈夫・・・あっ・あっ・あんっ」


ようやく雅紀が俺の中に全部入った。


「かずの中って、暖かいんだね。
ねぇ、俺のが入ってるのって、どんな感じ?」


雅紀は動かず、俺の中に入っていることに浸っていた。


「雅紀、動けよ」

「でももう少し、かずを感じてたい」

「頼む、動いて・・・」

「えっ?!」

「もう限界だよ。
頼む、奥まで・・・奥まで突いて!」


その俺の言葉に雅紀は、腰を動かした。

雅紀だって高校のとき彼女いたし、することはしたはずなのに、初めてのようにぎこちない。

真っ暗な、時計の音しか聞こえない部屋に、雅紀と俺の肌がぶつかり合う音が響きわたる。


「あぁ・あぁ・いいっ・・・あんっ、もっと」


外に聞こえてしまうほどの、大きな喘ぎ声を出した。


「雅紀・・・もっと、もっと突いて!」

「もっと?・・・こお?」

「あんっ・いい・・・もっと、奥」

「かず・・・?」

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