テキストサイズ

秘密のアルバイト

第13章 告白

「あなたは・・・」

「ほ~、俺の事知ってるんだ。って事は・・・」

「あのぉ・・・俺のってどういう意味ですか?」

「どういう意味って、そう言う意味だよ」

「でも和也君はそんな事・・・えっ?!」


その時潤は、俺の腕を掴み引き寄せた。


「ちょっと潤、何する・・・んっ!」


櫻井が見ている前でキスをした。


「これでわかった?」

「潤・・・」


こんな状況でも、潤のキスに体が溶けてしまいそうになる俺。


「しっ、失礼します・・・じゃあね、和也君」


櫻井はそのまま立ち去って行った。
去り際の櫻井の顔が、何だか引っ掛かる。


「かず、久し振り。会いたかったよ」


また俺を抱き締めた。


「ちょっ、ちょっと潤・・・
こんなところじゃマズいですよ」

「大丈夫、ここは死角になってるからさ」

「とにかく、一度離れてください」


寂しそうに俺から離れる潤。


「頭ん中ごちゃごちゃしていて、聞きたい事もたくさんあるんどけど・・・
まず、あいつの前で何であんな事したんですか?」

「そうでもしないと、あいつ諦めそうになかったからね」

「そのために・・・?」

「うん、何かマジっぽかったからさ」

「そのためだけか・・・
でも去り際のあいつの目が、何か怖くて・・・
あいつ、雅紀にバラしたりしないかな」

「まだ内緒にしてるんだ。
そんなに知られたくないの?」

「当たり前です!
俺が男の人とHしてるなんて知ったらあいつ、気がおかしくなると思います」

「何で?驚くんじゃなくて、気がおかしくなるの?
どうして?」

「いやっ・・・それは・・・幼なじみだからかな」

「ふ~ん、幼なじみね・・・
まっ、とにかく俺がいれば大丈夫だよ」


何だかホッとしてしまう俺。

・・・んっ?

何かおかしい・・・

何だろう・・・う~んと、う~んと・・・

あっ、そうだ!


「そう言えば、何で潤がここにいるんですか?」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ