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秘密のアルバイト

第14章 お前なのか?

『かず、最近いつ来てもいないね。
バイト忙がしいの?それとも誰かと会ってるの?
たまには遊ぼうぜ。
部屋、片付けておいたからね』


見渡すと綺麗に片付いている部屋。
来ては掃除してくれてるんだ・・・

悪いことしちゃったな・・・

ごめん、雅紀。


「LINEしておくか」


ベッドに寝転がり、携帯を手にした。


「・・・何て送ればいいんだ?」


送る内容に悩んだ。

考えても言い訳めいた内容になってしまう。
でも本当の事は言えるわけがない。


「まっ、いいか。またご飯でも誘おう。
さぁ、風呂でも入ろうかな」


2週間も潤に会えないなんて、考えただけで寂しくて仕方がない。

2週間も触れられないなんて、触れてもらえないなんて、今の俺には考えられない。


「仕事だから、仕方ないよね・・・」


お風呂から上がり、パジャマに着替えてベッドへ行った。

帰って来たときには気がつかなかったけど、違和感を感じた。

部屋は綺麗に片付いているのに、ゴミ箱はゴミがいっぱいになっていた。

覗いてみると、使用済みティッシュでいっぱいになっていた。


「雅紀のやつ、何やってんだよ。
部屋はいいから、こっちを片付けていけよな。
だけど、まさかね・・・」


このベッドの上で、この前の俺との事を思い出して、
やっちゃってるんだろうか。

雅紀は本当に俺の事をあきらめてくれたんだろうか。


「あきらめていないなら、俺んち来るはずないよな。
たまたま来たときに、何かそんな気分になって、やっちゃっただけだよな」


自分でそう思い込ませた。


「はぁ、また寂しい1週間、いや2週間が始まるな」


久しぶりに雑誌を取りだし、潤の写真を見た。

週末に壊れてしまうほど潤に抱かれ、喉が潰れてしまうほど喘いだのに、体が熱くなっていく。

自分で握り、激しく擦りあげた。


「あんっ、イクッ・イクッ・・・あっ・あぁぁぁ!」


俺はそこまま朝まで眠った。












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