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秘密のアルバイト

第14章 お前なのか?

「はぁ・・・」


次の日、授業に全然身が入らない。

潤に会えないことが、こんなにも辛いなんて・・・


「今日は図書館で勉強しよう」


机の上を片付けた。


「二宮君・・・二宮君・・・」

「あっ、はい・・・何でしょう?」


先生に呼ばれ、近づいていった。


「ちょっと話があるんだけど・・・時間ある?」

「はい、大丈夫ですけど・・・何か?」

「ちょっと僕の部屋に来てくれるかな。
ゆっくり話したいから・・・」

「はい、わかりました」


先生について行った。


ーバタンッ!!ー


「二宮君、座ってて」

「はい・・・」


なになに?

俺、何か俺悪いことしたかな?

いくつになっても、先生とかに呼び出されるのって緊張するなぁ。


「コーヒーでよかったかな?」

「あっ、ありがとうございます。
ところで先生、話ってなんですか?」

「二宮君、今日はずっとボーッとしてたけど、何かあったの?」

「えっ・いやっ・・・別に何もないですけど」

「そう・・・
バイト、無理してるんじゃない?」

「どうしてバイトしてること知ってるんですか?」

「う~ん・・・
君のバイトって、特殊だよね」

「それは・・・」

「君がその・・・
男の人を喜ばせるモデルをしてるって、噂を耳にしてね。
事実を確かめなくてはと、調べさせてもらったんだよ」


誰だ?
誰がそんなことをチクったんだ?

・・・櫻井か?アイツしかいない。

俺は先生の顔を見ることが出来ず、ずっと下を向いていた。

先生は立ち上がり、俺の隣に座った。


「びっくりしたよ。
君は男の人の前では、女の子のようになっちゃうんだね。
2本目のDVD なんて凄く激しくて、思わず興奮しちゃったよ」


ずっとうつ向いている俺の肩に、先生は手を回してきた。





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