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秘密のアルバイト

第14章 お前なのか?

「かず最近、週末行ってもいないね」

「バイトとか入ってたりして・・・」

「ふぅ~ん、そう。
誰かと会ってるのかなぁって思ってた。
だっていつも日曜日の夜、誰かの車から降りてきて、物凄く可愛い顔で手を振ってるからさ」

「えっ・・・⁉」


こいつに見られてたのか?


「そう言えばかず、さっき先生に呼び出されたでしょ?」

「・・・!?」

「俺さ、部屋の前にいたけど、何かお前の声が聞こえたよ。
あのときと同じ、イヤらしい声がさ・・・」


こいつ、外で聞いてたのか?

ならどうして助けに来てくれなかったんだよ!

・・・はっ!

もしかして、本当に雅紀が?


「雅紀、まさかお前が俺の仕事の事、チクったのか?」

「チクったって何の事?
こう言う仕事してる人がいるっていう話をしただけだよ。
何、かずもやってるの?
男に触られ、男に突かれてあんあん喘いじゃう仕事」

「お前・・・なんだな・・・」


何も言わずに、ニヤリといやな笑顔を浮かべる雅紀。


「お~い、相葉・・・そろそろ行かないと遅れるぞ」

「今行くよ!
じゃあね、かず。たまには俺とも遊んでね」


俺の手をギュッと握って、友達のところへ行った。


あいつ、俺のDVD 見たんだ。

バレた・・・どうしよう・・・

雅紀にも、先生にもバレてしまった。


「どうしよう・・・」


頭を抱えていると、LINEが届いた。


「今日、予定より1時間早く来られないかな?」


俺も今日は仕事が入っている。


「なんだか行きづらいなぁ・・・」


他にもLINEが届いていた。


「潤から届いていたんだ。気付かなかった」

『かず、どうしたの?
凄い顔していたけど、何かあったの?』

『別に何でもないよ。心配させてごめんね😚
俺も今から仕事です』


潤に見られてたんだ。





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