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秘密のアルバイト

第3章 ファーストキス?

「今日は、二人でデートをしてもらいます」

「デート・・・ですか?」

「かずとデートかぁ・・・いいね」


ニコニコしながら俺の顔を見るお兄さん。


「お昼はホテルでランチ。
今日はそこまで。いいかな?」

「そこまで?
何だ、かずを可愛がれると思ったのになぁ」


その言葉に、また固まる俺。


「ほら潤君、二宮君が固まっちゃったじゃない。受験生にあまり刺激与えたら駄目でしょ。だから今はソフトにね!」

「ごめん、ごめん。
かずが可愛いから、ついいじめたくなるんだよね」

「じゃあここからカメラ回します。
潤君、二宮君、よろしくね」


カメラが回った。
お兄さんと会って、もう30分以上も経っているのに、「おはよう!」の挨拶から始まった。


店を出てデート開始。


「かずは、どこ行きたい?」

「どこでもいいです。お兄さんにお任せします」

「デートなんだから、潤でいいよ」

「だけど・・・」

「ほら、言ってみて」

「じゅ、じゅ・・・潤!」

「よし、それでいいよ。さぁ、行こう!」


俺の肩に手を回し、並んで歩いて行った。

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