テキストサイズ

秘密のアルバイト

第15章 何がしたいの?

部屋に戻ると、ベッドに倒れ込んだ。

ポケットから携帯を出すと、LINEが届いているのに気が付いた。


『かず、仕事終わった?
様子がおかしかったけど、何かあったか?
何かあったら、俺に何でも話してね』


何か俺、潤に心配かけちゃったな。

でもこんなこと、相談なんかできないよ。

先生と、そして雅紀と・・・


「潤を裏切っちゃった・・・」


『大丈夫、何もないよ。
何か俺、潤に心配ばかりかけてるね。
・・・ごめんね。仕事頑張ってね😚』


会いたい潤に・・・

でも、どんな顔して会えばいいのか。


「仕事、辞めようかな・・・」


辞めたら先生から、あんな脅迫めいた事言われなくなるんだろうか。

辞めたら雅紀と今までみたいな、幼馴染みの関係に戻れるのかな。

辞めたら潤との関係は、なくなっちゃうのかな?

先生と関係は、これ以上もちたくない。
雅紀ともこれからも友達でいたい。

潤とも・・・別れたくない。

俺の願いって、わがままなのか?


「明日大学・・・行きたくないなぁ」


お風呂も入らず、食事もせずに、携帯を握ったまま朝まで眠った。










































「あれっ?
かずのやつ、電話出ないなぁ。
仕事、終わったって返事がきたけど・・・
雅紀と飯でもいってるのかな?他の友達と一緒かな?
でも、電話くらい出られるよな」





















ストーリーメニュー

TOPTOPへ