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秘密のアルバイト

第15章 何がしたいの?

「だって仕方ないでしょ。
感じちゃうんだもん・・・えっ⁉」

「かず、おはよう!やっと目が覚めたみたいだね」

「えっ・・・ちょっと、何してるの?
手を離して!上からおりてよ」


俺の手を掴み、上に覆い被さっているのは雅紀だった。


「何、さっきまでここをこう・・・やって・・・感じてたのに、急につれいなぁ」

「嫌だっ・・・やめてっ!・・・ンフッ」


声をかき消すように、唇を塞がれた。
片手は俺の手を掴んだまま、もう片手で身体中を撫でまわす。
そして下へおりていった手が、硬くなった俺をギュッと握った。


「あぁん・・・いやん・・・だめぇ」

「いいねその声・・・
やっぱ何回か聞いても、たまんないよ」

「やめて、雅紀!
これ以上・・・許せなくなる」

「そんなこと言って、あのときもかず、許してくれたでしょ?」

「あのときと今では、事情が違うんだよ。
だから、やめてっ!」


なんとか掴まれていた手を振りほどき、雅紀の体を押し退けた。

体を起こし、雅紀から少し離れた。


「何でこんなことするんだよ」

「俺は一緒に大学行こうと誘いに来ただけ。
そしたらお前が、イヤらしい下着のまま寝てるからさ。お前そんなの持ってたっけ?」

「普通に起こせばいいだろ。
それに俺がどんな下着を買おうが、お前には関係ないだろ!」

「・・・そうだよな、俺には関係ないんだよな。
お前が撮影でいろんな男とヤっていようが、俺には関係ないよな」

「雅紀・・・」

「男が好きなら、俺がいるじゃんかよ。
今でも、触られて気持ちよかったんだろ?」

「でもあれはてっきり潤・・・」

「あのお兄さんだと思った・・・とか?」

「・・・⁉」



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