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秘密のアルバイト

第21章 戻れるの?

「はぁ・はぁ・はぁ・・・」

「よかったよ二宮君。
エロくて可愛くて・・・
また僕のコレクションが増えたよ」


携帯をテーブルの上に置いた。


「さぁ、今度は僕のでイカせてあげる」



コンコンッ!・・・コンコンッ!


自分のズボンのベルトをはずそうとしたとき、誰かが部屋を訪ねてきた。


「チッ・・・これからってときに。
はいっ、どなたですか?」


凄く不機嫌に返事をする。


「あの~頼まれた資料をお持ちしました」

「えっ?何も頼んでいないけど」

「持っていくようにと言われたので、開けていただけないですか?」

「・・・わかった。少し待ってくれないか」


慌てて服を着る。

息をきらしながら自分の服を抱えて、雅紀が訪ねてきたときのように隠れた。


「あの~、まだですか?」


ガチャッ!!


「あっ、お待たせ・・・うわぁ!!
なっ、何だよいきなり・・・失礼じゃないか。
・・・あっ、君は・・・」

「せっかく訪ねてきたのに追い返すなんて、それの方が失礼じゃないですか?」

「忙しいものでね・・・で頼まれた資料は?」

「そんなもの、ないですよ」

「えっ?何でそんな嘘を・・・
用がないなら帰ってくれないか」

「僕はあなたに用があって来たんです」

「用って・・・なんだい?」


聞き覚えのある声。
気持ちが落ち着くような・・・


「その前に人を探してるんですよ・・・」

「君の人探しと僕の部屋に来ることと、何が関係あるの?」

「お~い、いるんだろ?
隠れてないで出てきてよ・・・かず!」


その声は潤だった。


「どうして潤がここにいるの?
こんな姿で会えるわけないよ」

「かず、いるんでしよ?出てきてよ」


部屋を歩き回る音がした。








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