テキストサイズ

秘密のアルバイト

第22章 潤のもとへ

身体中を力強く洗った。
何度も何度もボディーソープを足して、ゴシゴシと洗った。

あの人の、先生の匂いが染み付いているような気がして、肌が赤くなるほど洗った。

もちろんおち⚪ち⚪も、後ろも手で綺麗にした。


「もう、大丈夫・・・かな?」


お風呂から出て、身体を拭く。


「いたたたっ!
ちょっとゴシゴシ洗いすぎたかな?」


鏡で見てみると、首筋から胸、お腹の辺りまで真っ赤になっていた。

引き出しを開け、下着を取り出した。


「潤好みの下着・・・久しぶりだな。
今日はどれにしようかな?
・・・て言うか俺、何か期待してないか?」


数時間前まで、死んでいたかのようにしていた俺が、嘘のように今は何だかウキウキしている。


「お~い、かず~!ご飯できたよ」

「は~い、今行く」


頭もタオルで適当に拭いて、リビングへ行った。


「かずの大好きなハンバーグだよ。
何も食べていなかったようだから、いきなりどうかと思ったけど・・・大丈夫?」

「わぁ、美味しそう!全然大丈夫だよ。
潤、ありがとう。いただきます」


久しぶりの食事らしい食事。


「凄く美味しいよ。
潤のハンバーグが、一番美味しいよ」

「そうかな・・・
でも、かずが喜んでくれるならそれが一番だよ」


こんなにご飯を美味しいと思ったのは初めてかも。
食の細い俺が、おかわりをした。


「あ~美味しかった。ご馳走さま」

「かず、俺が片付けるから」

「でも、片付けは俺の仕事だから・・・」

「また次から頼むよ」


そんな言葉に甘えて、ソファでまったりとしていた。


「早く片付け、終わんないかなぁ」


行儀は悪いけど、ソファにゴロンとして、またそのまま眠ってしまった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ