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秘密のアルバイト

第23章 バイト復帰

「あぁ・・・兄貴ね・・・
実は、あれは俺の兄貴の事務所。
俺の兄貴が経営してるんだ。
で、俺はそこのモデルって訳」

「えっ、えっ、だれだれどの人がお兄さん?」

「気晴らしに買い物しているかずに、声かけたおじさんだよ」

「えっ・・・⁉あの人が‼」


あのイケメンのおじ様が、潤のお兄さんなの?
でも言われてみれば、似てるかも・・・


「じつは兄貴も俺と同じ、女には興味なし。
3年前くらいかな?俺が高3のときにこの仕事を始めて、俺がモデルになったわけ」


潤は大学理事長の息子で、バイト先の人の弟。
驚きすぎて、ツッコミきれないよ。


「隠すつもりはなかったけど、わざわざ言う必要もないかなって・・・どうした、かず」

「何か色々あって、頭ん中がまとまらないよ」

「俺が理事長の息子でも、事務所弟でも、俺は俺。
かずはあの大学の学生、事務所のモデル。
そして俺はかずの彼氏・・・それだけ。
今までと何も変わらないよ」


何だかよくわかんないけど、潤は俺の彼氏。
仕事は俺がやりたければやればいい。
何も深く考えることはないってことかな?


「さぁ、出来たよ・・・食べよ!」

「うん・・・いただきます!」

「今日学校が休みだから、事務所行く前に買い物にでも行かないか?」 


買い物か・・・
そう言えばずっと外に出てなかったもんなぁ。


「うん、いいよ。
久しぶりに潤と二人でデートできるね」


潤と二人きりでデートか・・・
ふふふ・・・嬉しい🎵
てか俺、女子か。


「どうしたの?ニヤニヤしちゃって」

「んっ?・・・何でもな~い」

「なになに、可愛いじゃないの。
あんまり可愛いこと言うと、襲っちゃうぞ」

「いつでも襲って」

「う~そ。夜までおあずけです」


なにこの会話・・・バカップルか?









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