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秘密のアルバイト

第24章 復帰1段

「潤、早く帰ってこないかなぁ」


冷蔵庫からアイスコーヒーを出し、ソファに座り飲みながら潤を待つ。


「まさか社長にあんな事されるなんて・・・」


車の中で言った事、あれは本気なのか?
もし潤と付き合ってなかったら、本気で俺を自分のものにするつもりだったのか?

社長とモデル。
そう言う関係になっていいのか?

いやいや・・・それはまずいでしょ。

まぁ社長の弟、モデルの潤と付き合っている自体、本当はマズイ事なのかもしれないけどね。


そう言えば、あの社長が言っていたカメラマンの事だけど、あれも本当なんだろうか?

モデルに手を出した・・・何て言ってたけど。

あくまでもそれは噂であって証拠はない。
何やら俺に、怪しげな事を言ってきたりするけど、あまり考えないようにしよう。

また一緒に仕事するかもしれないしね。
先入観をもつと仕事、やりづらいしね。


「あ~あ、潤まだかなぁ」


潤、寂しいよ~。
寂しすぎて俺、死んじゃいそうだよ。


「フフフッ!そう言えばあいつも言ってたな。
来週あたり、久しぶりに誘ってみるか?
・・・あっ、LINE」


コーヒーを飲みながら携帯をあけると、潤からだった。


『かず、お待たせ。もう帰るからね。
今夜の予定、少し変更。
一人仲間を連れていくからね』


何?誰、仲間って。

いつもの終末、二人きりで過ごせると思ったのに。
潤に甘えようと思ったのに。


『仲間って誰?モデル仲間?
それとも友達?』

『それは会ってからのお楽しみ。
もう少し待っててね』


会ってからのお楽しみ・・・て言われてもねぇ。

いったい誰なんだ?

それにしても、せっかく二人っきりになれると思ったのに・・・


「潤のバカ!」






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