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秘密のアルバイト

第27章 最近の俺の仕事

確かにそんなに濃いメイクじゃないけど、黙っていれば女の子に見えるかも。


「準備出来ました」


みんな一斉に振り返り、みんな驚いた。


「かっ、かっ、可愛い!
そんなナチュラルなメイクなのに・・・ヤバい!」


理解不能のテンション。


「さぁ、出掛けようか。車の中で打合せしよう。
移動中もカメラ回すからね」

「はい。じゃあ行ってきます」


残るスタッフに挨拶をして、社長とメイクしてくれた女性とカメラマンと車ででかけた。


「LINEで行ってほしいお店は指示するから、それまでは好きなお店を見て回ってくれていいからね」

「はい・・・」

「お店によっては彼女に一緒に行ってもらうので、よろしくね」

「はい、わかりました」


こんなの絶対にバレるよ。
確かにメイクはして、ちょっとは女の子に見えなくもないけど、女装した男の子だよ。


「ふ~・・・あっ」


窓から外を見ていると、社長の手が俺のスカートから滑り込んできた。


「可愛いよ、二宮君・・・たまらないよ」


前のスタッフに聞こえないように、小さな声で囁いた。


「ダメです社長・・・」


笑って社長は手を離した。
この前のこともあり、ビックリしてしまった。

そして・・・ちょっと反応してしまったのです。


「ヤバい・・・他の事考えなくちゃ」


到着するまで、ずっと遠くを見ていた。


「まずは女の子の格好しているわけだし、服でも見て回ってもらおうかな?
で、もし可愛いと思うものがあったら買ってきてもらおうかな」

「でも声だしたら、バレちゃうかも・・・」

「そのときは・・・」

「・・・?」

「君の可愛さで乗り越えて下さい」

「はっ⁉」


何言ってんだ、この人は。

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