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秘密のアルバイト

第28章 温泉旅行

やっぱ平日だけあって、お客さんは少ない。


「今のところ、俺達の貸し切りって感じ」

「いいねぇ、5人だけっていうのも」

「超景色いいよ、川もきれいで気持ちいいな」


露天風呂の縁に5人で立ち、きれいな景色をしばらく眺めた。


「うっ・・・寒っ!
ちゃんと肩まで入らないと風邪引いちゃうよ」

「何ガキみたいな事言ってんだよ。
・・・でっ、でもちょっと冷えてきたな」


冷えた体を温めるため、5人並んで肩まで温泉に入った。


「あ~気持ちいい。ちょっと泳いじゃおっかなぁ」

「バ~カ、やめとけよ」


ふざけて遊びだす3人。
3人が遊んでるすきに、俺の横に来た櫻井。


「あのお兄さんと、うまくいってる?」

「えっ⁉・・・あぁ・・・うん・・・」

「何か相葉のやつ、しばらく元気ないときがあったけど、もしかして喧嘩してた?」

「喧嘩してた訳じゃないけど・・・」

「まぁ、今は元気になったし今日も一緒にこうやって温泉に来てるわけだから、もう大丈夫ってことかな?」

「うん・・・」

「そう・・・良かった。
二宮君もちょっと前からしたら、何か元気になったみたいだし、安心したよ」

「何か・・・悪かったな。ありがとう」

「俺は君のファン、いつも可愛い二宮君でいて欲しいからさ」

「・・・」


何だか照れくさいんですけど。


「でも本当に二宮君、どんどん可愛くなっていくし何だか色っぽくなってきたね」

「おっ、お前まさか・・・」

「大丈夫です、何もしません。
そんな事したら、あのお兄さんに袋叩きにされちゃいます。言ったでしょ、俺は君のファンだって。
それだけですよ」


十分温まったところで温泉を出た。

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