テキストサイズ

秘密のアルバイト

第28章 温泉旅行

部屋へ戻り服を片付けていると、食事が運ばれてきた。


「スゲー!超ウマそうじゃん」


準備をしてもらっている間も、テンションの高い四人。
普段からあまりたくさん食べない俺は、食べきれるかどうかが心配。


「さぁ、食べようぜ!」


俺は雅紀と櫻井にはさまれ座った。


「どうせあんまり食べられないだろ?」

「うん・・・多分・・・」


さすが雅紀、よくご存じで。

全部食べたもの、1口2口でやめたもの、まったく手をつけなかったもの、雅紀と櫻井が食べてくれた。


「俺ももらっていい?」


あいつも名乗りをあげてくれた。
食が細いとはいえ、俺はなんと行儀の悪い食べ方をしてしまったんだろう。


ワイワイと賑やかな食事が終わり、次は布団の準備をしに来てくれた。

終わるまでみんな携帯をさわりだした。

俺は潤にLINEをした。


『今、食事が終わったよ。凄く美味しかった。
できるなら、次は潤と来たいなぁ』

『楽しそうで良かった。
そうだね、二人っきりで露天風呂もいいかもね』


ついついニヤニヤしてしまう。


「お兄さんに何かお土産買ってく?」

「う~ん、いいものがあったらね」

「俺もお兄さんに何かお土産買っていこうかな」

「喜ぶかもね・・・てか、潤でいいよ。
潤もそう言ってただろ?」

「でも何かちょっと照れくさいよ」

「本人がいいって言ってるんだから、いいんじゃね」


雅紀とコソコソ話しているうちに、布団がきれいに敷かれていた。


「間にはさまれると落ち着かないから・・・
俺、端がいい!」


そう言って、一番に布団へダイブした。


「俺、トランプ持ってきたんだ。
やっぱ旅行の夜といったらトランプでしょ」

「おぉ、いいね。
まぁベタにババ抜きといきますか」


なぜかおおいに盛り上がったのであった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ