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秘密のアルバイト

第29章 まさかの告白

長椅子に俺を座らせ、バスタオルで体を丁寧に拭いてくれた。


「二宮君、大丈夫?寒くない?」

「うん、大丈夫」

「こうやって二宮君の体を拭くのは2回目だね。
あの時は俺が無理矢理・・・
あっ、ごめん・・・嫌なこと思い出させちゃったね」

「なぁ櫻井、何と言うか今日の事は・・・」

「二宮君、わかってますよ。
今日の事は、目が覚めたら忘れます」

「ありがとう」

「正直俺もいい思いさせてもらったし、明日からまた二宮君の一人のファンでいます」


そう言った櫻井の顔が近づいてきた。
キスされる・・・

でも今日は助けてもらったし、キスは許そう。
そっと目を閉じた。

・・・えっ⁉


「チュッ💋」


唇ではなく、頬にキスをした。
俺は少し驚いた顔をして櫻井を見た。
櫻井は俺の唇を指で触れた。


「この可愛い唇はお兄さんのものだからね」


そう言ってニコッと笑った。

浴衣を着て、静かに部屋に戻った。
どこへ行ったか、あいつは部屋に戻っていなかった。

あとの二人はスヤスヤと眠っていた。

俺は疲れからすぐに寝付いた。


「本当にこの人は可愛い。罪なくらいだよ。
やっぱごめん、我慢できない」


しばらく眠った俺を見つめ、キスをした櫻井。
櫻井もそのあとすぐに眠った。




「おいっかず、櫻井、そろそろ起きろよ。
朝風呂行こうぜ!」


もうそんな時間?


「ごめん、俺夜中に起きて眠れなくて・・・
もう少し寝かせて。朝食までには起きるからさ」

「俺も同じく・・・いってらっしゃい」


眠い目を少し開けると、いつ戻ってきたのか、あいつがいた。

俺と櫻井は残り、雅紀は3人で朝風呂に行った。


「二宮君、体大丈夫ですか?
俺は起きますけど、どうします?」

「もう少し、寝かせて」

「わかりました。少ししたら起こしますね」

「うん、頼む・・・z-z-z- 」



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