テキストサイズ

秘密のアルバイト

第31章 慰安旅行?

「何、どうしたの雅紀。何緊張してんの?」

「いや・・・別に緊張なんて・・・」

「二宮君は今日、雑誌の写真撮影しま~す。
今日も可愛くなってもらうからね」

「はい・・・」


何か雅紀の前では、ちょっと恥ずかしい会話。
でも緊張している今の雅紀の耳には、入ってないみたいだけど。


「相葉君も今日は二宮君と同じで、雑誌の写真撮影からお願いしようかな?」

「いやっ、俺はその・・・
かずを事務所に送り届けるためについてきただけなんで・・・」

「えっ、そうなの?
てっきりモデルになってくれるのかと・・・
でもどお?やってみない?」

「あの、俺バイトもしてるし・・・」

「バイト辞めろなんて言わないし、毎日あるわけじゃないし、ストレス発散にもなるし・・・
どお、君も人気出ると思うんだけどなぁ」


何かどっかで聞いたセリフだな。
社長、俺の時もそんな事言ってたような・・・
スカウトするときは、誰にでも同じようなこと言ってるんだね。


「じゃあちょっと・・・やってみようかなぁ?」

「よしっ決まり!
じゃあまず、別々に撮影してもらって、そのあと二人で仲のいいところを撮影します。
ところで、二宮君の言葉をヒントに慰安旅行を計画しました」


あぁ、何かいいこと思いついたなんて言ってたな。


「うちのモデルの子全部と我々従業員とで行くので、予定しておいてね。相葉君もね」

「えっ・・・僕もですか?」

「もちろんもちろん。
日にちはまた連絡するね。
LINEか潤に伝えておくよ。
どうせ毎日会ってイチャイチャしてるんでしょ?」

「ちょっ、ちょっと社長!」

「相葉君の前では言っちゃ駄目だったかな?
相葉君もあとでLINE教えてね!
じゃあ二人ともお願いね」


俺達は別々の場所で写真撮影をした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ