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秘密のアルバイト

第31章 慰安旅行?

とりあえず雅紀との絡みはなかったけど、裸で抱き合う程度で何とか済んでよかった。

撮影も終わり、雅紀が他のスタッフと話している間に、社長に俺は声をかけた。


「あの社長、少しいいですか?」

「何二宮君、デートの誘い?」

「違います」

「否定が早すぎだよ。で、何?」

「あのですね、雅紀もモデルやることになりましたけど、できればですね・・・その・・・」

「大丈夫、彼との絡みはさせないから。
他のモデルとは潤も割りきることできるかもしれないけど、相手が仲のいい友達となると冷静でいられなくなると思うからさ」

「ありがとうございます」

「それじゃあ旅行の件、また連絡するね。
お疲れ様」

「失礼しま~す」


よかった、わかってもらえて。
これが逆の立場なら俺、嫌だもん。


「ありがとうございます。かずお待たせ」 

「終った?じゃあ行こう・・・」

「あっかずだっ!
久しぶり、会いたかったよ」

「うわぁ智・・・ちょっと、いきなり・・・」

「だってずっと大学でも会えないし、撮影も一緒にならないし、寂しかったよ!」

「ちょっと、とりあえず離して」

「ごめんごめん、嬉しくてつい・・・」

「かず・・・?」

「あぁ雅紀、この人智。大学の先輩だよ」

「じゃあ潤と・・・」

「俺、潤と友達だよ。君も同じ大学なの?」

「雅紀って言います。俺の幼馴染みなんです。
今日からこの仕事始めたんです」

「あっ、よろしく。智でいいよ」

「かず、この人お前と潤こと知ってるのか?」

「しっ、しっ・・・雅紀それは・・・」

「かずと潤がどうしたって?」

「いやっ、別に・・・
俺達二人終ったんでもう行くね」

「久しぶり会えたのに・・・」


やばいやばい、智にバレるとこだった。

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