無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『食事が終わって一息したところで撮影します。
相手はそのときまで内緒。
君はベッドで休んでください。
相手の言う通りにしてください。
今回の旅行で撮影する人、しない人がいます。
なので誰にも話さないで下さい。
もちろん同じ部屋の人にも話さないで下さい。
この手紙を読んだら、誰にも見られないように片付けてください。
ではそれまで、それ以降を楽しんでください』


何だ！
いいこと思いついたって、こう言うことか。

俺だけか？他の３人もなのか？
相手は？場所は？

ある意味ちょっとこわい。
社長の発想凄い、凄すぎるよ。

このあとを楽しめって言うけど、気になって楽しめるわけないじゃん。　

俺達は読んだ手紙を封筒に入れ、無言でカバンにしまった。
しばらく３人無言で、テーブルの上のお茶とお菓子を食べた。


「はぁ・・・終った。
おっ、けっこう広い部屋だね。
４人じゃちょっと広すぎないか？」


手伝いを終えた智が部屋に来た。


「あっ、智お疲れ様。お茶入れるね」

「おぉ、ありがとうかず。
それにしても、せっかくの旅行なのにテンション低くないか？
どうしたの・・・んっ、何これ」


テーブルの上の封筒に気がついた智。
手に取り、中の手紙を読んだ。

お茶を飲みながら、俺達は智の反応をうかがった。


「ふ～ん、なるほどね・・・」


そう言って読み終った手紙をカバンにしまった。


「よしっ、食事まで時間があるし、温泉入ってからホテルの中、探検しようぜ！」


智の手紙には何が書いてあったんだろう。

智は撮影するのかな、しないのかな？
するなら相手はだれなのかな、場所はどこかな？
凄く気になる。