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秘密のアルバイト

第31章 慰安旅行?

温泉に行くと、他のモデル達も来ていた。


「おぉ、いいね。
何か慰安旅行って感じじゃん」


慰安旅行ってものは学生だからわからないけど
こんな感じなのかな?


「超気持ちいいな。
やっぱ自分の家の風呂とは大違いだよ」


潤のマンションのお風呂は二人で入っても余裕なくらい広いよ!
・・・って心の中で自慢してみた。
自分の家でもないのに。


「露天風呂行かねえ?」


ちょっと、いやかなり寒いけど露天風呂に行った。


「おぉ・・・超気持ちいいよ。
貸切り露天風呂なんてあるらしいけど、ここがもはや俺達事務所の貸切り露天風呂みたいだな」


智はそこそこテンション高いけど、俺は手紙のことが気になってそれどころではない。


「あの・・・智君、お久しぶりです。
僕の事、覚えていますか?」

「えっ、あぁ久しぶり、覚えてるよ。
あれから仕事した?」

「はい・・・でもまたするなら、智君がいいな」

「それは事務所が決めることだからね」

「智君、元気でした?」


智に話しかけてきてる子、みんな前に智と絡んだ子達みたいだな。
この子達、どうも智の事、好きみたい。
隣にいた俺の事をやたら見てくる。
俺はさりげに智から離れた。


「かず、俺先出るわ。前で待ってるから」


雅紀は露天風呂を出ていった。


「和也君ですか?」

「はい、そうですけど」

「事務所で写真見たけど、本当に君可愛いね」

「あっ、ありがとうございます」

「いつか一緒に仕事できるといいな」

「そこときは・・・お願いします」

「その笑った顔、たまんないよ。
じゃあまた・・・」


声をかけてきたこの人か?
それとも今ここにいる他の子なのか?

せっかくの旅行、全然楽しめないよ。






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