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秘密のアルバイト

第4章 もう一人のお兄さん

「あらためてよろしくね、二宮君。
俺、大野智って言います。大学2年生です」

「よっ、よろしくお願いします」

「どう、緊張はほぐれた?」

「いや、まだ・・・」

「大丈夫。
俺に全部任せてくれればいいからね」

「はい」


お兄さんは、大きくて綺麗な手で、また俺の頭を撫でてくれた。
さっきと同じ、ニコッと微笑んでくれた。


「おぉ、いいね・・・いい光景だね。
このまま撮影始めちゃおっかな」


えっ?!もう始まっちゃうの?
何をされるんだろう。


「二宮君、下の名前は?」

「あっ、和也です」

「俺の事は智でいいからね」

「はい」

「じゃあ、カメラ回します」


お兄さんは一旦、俺から離れ、部屋を出た。
カメラが回り出す。

何をしていいかわからず、カメラに向かい、ベットに座っている。


ーガチャッ!!ー


ドアが開くと、お兄さんが笑顔で入ってきて俺の隣に座った。



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