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秘密のアルバイト

第34章 決断

またそのあとすぐ、LINEが入った。
潤からだ!


『今週末友達に誘われて、今回はどうしても断れなくて、会えなくなっちゃった。
・・・ごめん、かず』


え~・・・そんなのイヤだよ。


『そのままどこかでお泊まりなの?
帰ってこないの?』

『お泊まりなんてしないよ。
ただ帰りが何時になるかわからないんだ』

『友達に誘われたって、もしかして合コンだったりして・・・』

『正直に言うと、その通り。
今までずっと断っていたんだけど、なぜか今回はどうしてもってことで・・・本当にごめん』

『潤、カッコいいから俺、心配なんだけど』

『大丈夫。俺は人数あわせで呼ばれただけ。
俺にはかずしか見えてないよ』

『浮気しないでね』

『そんなことしないよ。
ちゃんとLINEするからね、大好きなかず』


あ~あ、今週潤に会えないのかぁ・・・
寂しいな。

そう言えば、俺も合コン誘われても、ずっと断ってるな。
たまには行かないと、疑われてしまうかも。

あっ、そうだ!


『ねぇ潤、仕事の連絡って、社長以外にしてくることってあるのかな?』

『ないこともないけど、めったにないよ。
ほとんど兄貴がしているけど、どうしたの?』

『仕事の連絡がきたけど、社長からじゃなかったから、ちょっとびっくりしちゃって』

『兄貴が忙しかったのかもな。
俺も前に、頼まれて連絡したことあるからさ』

『そうなんだ・・・ありがとう』

『どういたしまして』


そう言うこともあるんだな。
ちょっと安心したよ。


「なぁ雅紀、今日学校終わったら何か用あるか?
なかったら久しぶりに二人で飯行かない?
大貴と約束してるなら無理には言わないけど」

「してないよ。いいよ、行こっ!」




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