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秘密のアルバイト

第34章 決断

潤と二人で過ごせなかった週末なんて、どれだけぶりだったかな。
たまたま俺も友達に合コン誘われて行ったけど、全然楽しくない。
正直、何人か言い寄ってくる子はいたけど、適当に断って一次会で帰ってきた。

やっぱ潤と一緒じゃない週末は、退屈すぎて楽しくない。

そんな寂しい週末を乗り越え、連絡があった水曜日になった。


「あっ、かず今から?」

「おぉ雅紀・・・今から行くんだ。
お前は?」

「俺はもう少ししたら事務所へ行くよ」

「そんじゃあ、またな」


雅紀と別れ、大学を出てホテルに向かった。


「あぁ、腹へったなぁ。
まぁ、向こうに着いてから何か食べよ」


約束の時間に間に合いそうにもなく、ちょっと遅れることをLINEしておいた。

とにかく遅れてはいけないと、急いでホテルに向かった。


「あっ、何とか間に合いそうだな。
近くで何か軽く食べていこう」


ホテル近くのファミレスで食事をした。
かけ込むように食べ、食べ終わるとすぐに店を出た。

ホテルに到着しロビーを見渡すと、カメラマンが一人で座っていた。


「すみません、遅くなりました」

「あぁ二宮君、ご苦労様」

「・・・ところで、お一人ですか?」

「えっ・・・あぁ・・・
ちょっとみんな遅れていてね、僕だけ先に着いたんだ」

「そうなんですか・・・」

「とっ、とりあえず今日の段取りは部屋のほうにしてあるから、先に部屋へ行こうか」

「えっ、待ってなくていいんですか?」

「うん、打ち合わせは済んでるから大丈夫。
さぁ、先に部屋へ行って準備しておこうよ」

「あっ、はい・・・」


言う通りに二人で部屋に向かった。
中に入るとベッドの上にフリフリの、可愛いと言うかセクシーと言うか、赤い下着が準備されていた。

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