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秘密のアルバイト

第36章 決断・・・2

「二・・・宮・・・君」

「はぁ・はぁ・・・はい・・・んふっ」


社長は俺の中に出し、入れたままキスをした。
ちょっと長めのキス。
ゆっくり唇を離すと、俺の事をじっと見つめる。


「社・・・長?」

「二宮君・・・」

「はい?」

「・・・ごめんね。
あいつにも悪い事しちゃったな・・・
さぁ、綺麗にして帰ろう・・・送るよ」

「はい」


社長は俺の中から出ていき、俺の体を丁寧に洗ってくれた。
薬の効果が切れたのか、俺の体は落ち着いた。


「もう大丈夫だね。先に出るね」


バスローブを着て、先に出ていった社長。
俺は体を拭き、頭をドライヤーで乾かし、バスローブを着て部屋へ行った。

自分の服に着替えていると、社長は何だか慌ただしく電話をしていた。


「二宮君は大丈夫。
うん・・・うん・・・とりあえず彼を家まで送ってから事務所戻るよ。
・・・あぁ、あいつは辞めてもらったから」


電話が終わると、あのカメラマンが持ってきたカメラと、色々入ったバッグを片付けた。


「もういい?」

「はい」

「じゃあ帰ろうか」


ホテルを出て、社長の車に乗り込んだ。


「二宮君、お腹空いてないか?」

「はい、大丈夫です」


途中、社長はコンビニに立ち寄った。
缶コーヒーを手にして戻ってきた。


「はいっ、二宮君」

「ありがとうございます」



そのあと社長は何も話さないまま、車を走らせた。 

聞こえるのは、社長がタバコの煙を吐く音だけ。
そのタバコの匂いは、社長とキスをしたときにほんのり感じた匂い。


「あの・・・社長・・・
ちょっとお話があるんてすけど」


自分の思いを伝えようと、重い雰囲気の中、思いきって、俺は口を開いた。


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