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秘密のアルバイト

第5章 お兄さんとの約束

合格発表の日、雅紀と出掛けた。


「あっ、やった~!あった!!」


俺も雅紀も見事合格。
俺達は抱き合って喜んだ。
離れると、雅紀は何だか照れくさそうな顔をしていた。


「あっ、そうだ。連絡しなくちゃ」

「そうだ、俺も・・・」


人混みから少し離れて、連絡した。


『こんにちは。
お兄さん、俺、合格しました。
友達と二人で、合格しました。
いろいろと、ありがとうございました。』


『おめでとう、かず。頑張ったね。
約束通り、お祝いにどこか遊びに行こう。
また日にちは連絡するね。
今は残りの高校生活を楽しんでね』


「かず、家に連絡した?」

「あっ、まだしてない」

「えっ?まだって、誰にLine してたの?」

「あぁ・・・今からかけるよ。

・・・もしもし、母さん?合格したよ!
うん、雅紀もだよ・・・二人共合格だよ」


電話をしながら目に入る雅紀の顔は、最近よく見る不満顔。


「じゃあね・・・

何か安心したら、お腹空いちゃったよ。
何か食べていこう」


残りの高校生活、思いきり楽しんじゃいますか!!





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