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秘密のアルバイト

第1章 スカウト

机の上に名刺を置いた。


「俺がBLモデルか・・・」


その名刺をしばらくじっと見つめていた。
すると電話が鳴った。
彼女からの電話だ。


『もしもし』

『もしもし、かず?私だけど。
話があるんだけど、今電話いい?』

『いいよ。何?』

『あのね・・・その・・・』

『何だよ』

『別れて・・・欲しい』

『・・・お前がそうしたいなら、いいよ』

『えっ、訳聞かないの?』

『どうせ他に好きな奴ができたとかだろ?』

『違うよ。
かずに男らしさを感じなくなったの』


何だよその理由、訳わかんないよ。
まぁいいや。
面倒くさい。


『あっそう・・・わかったよ』

『じゃあね。受験勉強頑張ってね』


電話をきり、机の上に置いてあった名刺を手にした。

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